ペット保険で保険金を貰えるケースは?保険の必要性や治療についても解説

2022-09-13

ペット保険で保険金を貰えるケースは?

ペットを飼っていると、急な病気やケガはつきものです。特に、大きな手術ともなれば1回で数十万円の費用がかかることもあるため、飼い主には、精神的にも経済的にも大きな負担となってしまいます。
ペットの急な事態に備える方法として検討したいのがペット保険です。ペットの様態が心配な中、飼い主の経済的負担が軽減します。
本記事では、ペットの治療にかかる費用やペット保険の加入状況、対象となる治療、ペット保険のメリット・デメリット・選び方を紹介します。

 

■ペットの治療費の目安

ペット保険の必要性
一般社団法人ペットフード協会が2021年に行った調査によると、犬・猫の合計飼育頭数は1605万2千頭にのぼっています。[注1]
特に、猫の飼育頭数は増加傾向にあり、今後ますます、ペットを家族として迎え入れるケースが増えるでしょう。
生活に癒しや安らぎを与えてくれるペットですが、飼育を困難にする原因の1つが金銭面の負担です。エサやケージが必要になるだけでなく、生き物である以上、ケガとも無縁ではありません。また、高齢になれば病気が増えるため、人間同様、病院代は年々増加する傾向にあります。
しかし、人間と異なりペットには公的保険制度がないため、手術などでかかった保険料は全額飼い主の自己負担となります。これらのリスクに備えられるのがペット保険です。「ペット保険はいらない」といわれることも多いものの、ケガや病気の際にかかる費用を確認した上で必要性の吟味をおすすめします。

 

①ペットの治療費は高額になることが多い

爪切りなど、日頃のメンテナンスで動物病院を利用する際は、500~1,000円とそこまで費用はかかりません。しかし、病気や怪我で手術・入院が必要になると、一度に数十万円の出費になることも稀ではありません。
ここでは、日本獣医師会の公表するデータを元に、犬や猫の1つの病気に対する治療費の最大額や1カ月にかかる病院代の相場を解説します。[注2]

 

②犬の治療費の最大額の平均は7万5千円

犬の1つの病気に対する治療費の最大額の平均は、犬のサイズにより若干異なります。しかし、どのような犬種でも大きな治療となれば、1回に5万円を超える出費となることが多いです。

 

犬種 治療費最大額の平均
大型犬 74,893円
中型犬 59,386円
小型犬 66,533円
超小型犬 58,048円

 

特に、13歳以上のシニア犬になると、1回あたりの治療費の平均は80,912円となり、多くの出費がかかることがわかります。
なお、治療費とは別に1カ月あたり、動物病院にかかる費用は以下のとおりです。

 

犬種 1カ月あたりの動物病院代の平均
大型犬 9,281円
中型犬 8,183円
小型犬 8,217円
超小型犬 7,435円

 

以上のように、犬の場合、大きな病気をすれば、月の病院代が10万円を超えるケースも少なくありません。

 

③猫の治療費の最大額の平均は5万4千円

猫の1つの病気に対する治療費の最大額の平均は54,197円、1カ月にかかる病院代の平均は6,991円です。猫の場合、種類による差はないものの、それでも大きな治療となれば、1回で5万円以上の費用がかかります。
また、猫の場合も13歳以上では、病院にかかる平均費用が増加する傾向にあります。

 

④犬・猫の平均寿命と老齢に伴う病気の傾向

以上のように、犬・猫ともに13歳を過ぎた頃から治療費が増加することが多いでしょう。なお、犬の平均寿命は14~15歳、猫の平均寿命は13~16歳であり、いずれも年々上がっています。ペットは老化に伴い、ガンや皮膚疾患、消化器・泌尿器の疾患、目や耳の病気も増えていくため、年とともに医療費も増加しやすくなります。
このように、入院や手術など、いざという時の出費を補償する仕組みがペット保険です。

 

■ペット保険の概要

ペット保険とは、ペットの医療費の一部を補償する仕組みです。ペットには公的保険がないため、民間の保険会社が保険商品を販売しています。なお、治療費の保証割合はペット保険により異なり、50~70%前後の商品が一般的です。当社が取り扱っている保険ですと100%補償のプランもあります。に基本的な補償は通院・入院・手術です。それぞれの治療に対して1日あたりの保証限度額を設けているものや、年間最大保証額を設定しその範囲内であれば補償するなど、さまざまなタイプの保険商品があります。

 

①ペット保険の加入状況

ペット保険の加入状況は調査主体により結果が異なるものの、以前の調査では犬・猫ともに保険への加入率は10~16%台とされていました。
しかし、最近の調査では、犬が52.3%、猫が28.0%との結果も出ており、ペット保険は年々一般的になっていると考えられます。年代別で見ると、中高年よりも若い世代でペット保険の加入割合は高くなっています。[注3]

 

②ペット保険で保険金を貰えるケース

ペット保険は、全ての病院代に対して保険がおりる訳ではありません。どのようなケースが給付に該当するか確認してから選ぶようにしましょう。一般的に補償される内容と、されない内容を解説します。

 

③ペット保険の対象となる治療

ペット保険の対象となる費用は以下の3つに区分できます。

 

  • ・通院費用
    診察料や処置代、薬の処方代などを補償するものです。
  • ・入院費用
    ケガや病気で入院に対して発生する費用を補償するものです。
  • ・手術費用
    麻酔や切開が必要となる大がかりな手術が該当します。
  • ・当社が取り扱うペット保険では麻酔を行った手術でも縫合のみ、創傷処置などを目的とした場合は手術補償ではなく、通院または入院の補償対象となります。

 

 

④ペット保険の対象とならない治療

一般的に、以下の治療はペット保険の対象とはなりません。

 

  • ・去勢や避妊手術代
  • ・妊娠・出産に係る費用
  • ・予防を目的とした費用
  • ・マイクロチップの装着費用
  • ・健康診断
  • ・保険加入前のケガや病気

 

これらの治療費は、多くのペット保険で給付対象外となるため注意しましょう。なお、マイクロチップの装着費用は、自治体で助成金を支給しているケースもあるため、事前に確認しましょう。

 

■ペット保険のメリット・デメリット

ペットにかかる治療費はペットが年をとるごとに増加します。病気やケガが重なれば、一度に数十万円の出費になる恐れも否めません。ペット保険に加入するメリットを紹介します。

 

【メリット】

 

①自己負担額を抑え治療費支払いを軽減できる

ペット保険の大きなメリットは、高額なペットの治療費を抑えられる点です。毎月の少ない掛け金で、治療費の5割から全額が補償されるため、経済的不安を軽減できます。
外傷など、一時的なケガでは少ない回数で治療ができますが、骨折などの場合、手術や入院など継続的な治療が必要です。保険でカバーできれば高額な治療費の心配をせず、ペットの体調が安定するまで安心して通院を続けられます。

 

②複数の治療方法を選択できる

人間と同様、ペットの治療方法は細分化されており、複数の方法があるケースもあります。ペット保険である程度治療費が補償されるなら、ペットの負担が少ない治療方法を選択したり、高度医療を受けさせたりすることも可能です。
いざというときにも、金銭面の不安がなければ最適な治療を受けさせられ、後悔せずに済むでしょう。

 

③ペットの健康維持に役立つ

治療費が補償されているため、ペットの些細な体調不良でも、病院に連れて行きやすくなり、結果として、重症になる前に治療を開始できます。また、ペット保険の中には歯周病の治療など、日常的な病気に対する補償のある商品も増えているため、ペットの健康維持に役立てることも可能です。

 

④特典や付帯サービス

商品や保険会社によっては特典や付帯サービスがついてきます。
当社が取り扱うペット保険ではご契約者様に24時間365日獣医師に無料で電話相談できます。(通話料はお客様のご負担になります)

 

【デメリット】

ペット保険は人間の加入する保険と同じように、年齢などの要件で保険料が上がるものです。また、既に病気になっていると、加入できないケースも多くあります。これらのデメリットから、ペットが若いうちに加入した方が安全でしょう。

 

①シニアになると保険料が高額になる

ペット保険の掛け金は、ペットの種類やサイズにより異なります。また、一般的に年齢が上がれば上がるほど、月々の掛け金は多くなります。また、ペットの年齢が上がるにつれ、毎年保険料が上がるタイプの保険もあるため、事前に確認しましょう。当社の取扱いをしているペット保険は3年に1回となっており、業界最安級価格です。

 

②病気やケガがあると加入できない

過去に特定の病気(糖尿病や悪性腫瘍など)と診断されたり、治療が続いていたりすると、ペット保険に加入できないことがあります。また、現在は完治しているものの以前に疾病にかかったときは、診断書などを提出し、審査をした後でないと保険に入れないケースもあります。

 

③掛け捨て

ペット保険は掛け捨て型の保険です。ペットが健康であれば、保険料を負担に感じるかもしれません。貯金などが十分にあり、高額な医療費の支払いも問題がないなら、必要最低限の補償でよいかもしれません。

 

■ペット保険の選び方

ペット保険では以下の内容を事前に確認すると、適切なものを選びやすいでしょう。

 

①補償内容

メインの補償内容は何か、どのような病気やケガで保険が下りるのか確認しましょう。例えば歯科治療は対象外という商品もありますが、当社の取り扱っている保険は歯科資料も対象となります。(予防を目的とした費用は補償の対象外となります。)

 

②補償割合

実際にかかった診療費の補償割合です。50~70%程度の商品が多いですが、当社では100%補償されるプランの用意があります。

 

1免責金額がある場合がある。

ペット保険の中には、免責金額といい補償割合とは別に飼い主の自己負担が必要な金額が設けられていることがあります。
ペット保険に加入したものの、想定よりも保険給付が少ないという事態になりかねないため、免責金額がないか事前に確認しましょう。
当社が取り扱っているペット保険は免責金額はありません。

 

2請求方法

動物病院の窓口で給付を受けられる「窓口割引型」と、後日保険会社に請求する「立替請求型」に分かれます。当社が取り扱っているペット保険は「立替請求型」です。

 

④保険料

ペットの種類や年齢、保証割合などにより月々の保険料額が異なります。また、ペットの年齢が上がると保険料が上がるのか、上がるとしたらどれくらいの頻度で上がるのか確認しましょう。

 

⑤加入継続年齢

一定の年齢まで補償をするか、それとも終身保障か確認しましょう。特に、ペットの寿命は伸びているため、病気の多い時期に保険が終了するとリスクの備えになりません。

 

⑥支払い限度額

「支払限度額」のある商品では、通院1日あたり、手術1回あたりで支払われる保険金に〇万円などの制限が設けられています。また、支払限度額とは別に「年間保証限度額」が設定されているものもあるため確認しましょう。

参考になりましたか。ペットもシニアになると、ヒトと同様ケガや病気が増えてしまいます。ペット保険の内容は保険商品により異なり、保険に該当する治療も細分化されています。もし、迷われている方は当社がおススメするこちらのPS保険を是非一度ご確認下さい。

ペット保険は「PS保険」

[注1]一般社団法人ペットフード協会:2021年(令和3年)全国犬猫飼育実態調査結果[pdf]
[注2]公益社団法人日本獣医師会:家庭飼育動物(犬・猫)の飼育者意識調査(平成27年度)
[注3]MOFFME:【2022年】ペット保険の加入率は実は50%超え?MOFFME独自アンケート結果を公開

 

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